電子薬歴のサジェストを考える。AI時代の到来を見越して
現在、機械が学習したり、人間の行動を認識したりする技術が着々と定着してきています。 その最たるものが「AI」で説明される概念です。 技術の電子化や機械化、AIの発展で、私たちの身の周りの生活は一変しました。 将棋やチェスのプロとAIが対局したり、普段の仕事にもAIの関与が生まれてきていたり。 人間の感情を認識できるロボット「Pepper(ペッパー)」をおいている薬局さんもあったりしますよね。 電子薬歴における機械化技術 こうした機械化された技術が、電子薬歴のシステムにも使われるようになってきました。 例えば、指導文を処方箋内容等から推測しておすすめしてくれるいわゆる「サジェスト」と呼ばれる機能は、薬歴記入のオペレーションを短縮してくれます。 また、服薬指導の参考文例を提案してくれるので、服薬指導文の標準化とレベルアップにも繋がります。 ただ、一方で、自動で文章が作成されるので、何も考えなくても薬歴の記載を行うことが可能になってしまいます。 サジェストは、有効に使えば非常に薬剤師をアシストしてくれるものです。 しかし、使う人の意識によっては、応用スキルの低い薬剤師を量産してしまう危険性も […]