2020年の医薬品医療機器等法(薬機法)改正で服用期間中のフォローアップが義務化されて、どのように対応するべきか、手探りの薬局さんも多いかと思います。
フォローアップの手段として、一番に思いつくのは電話ですよね。薬の質問や疑義照会等、まだまだ電話による薬局業務は多いですよね。
ただ実際に電話で服用期間中のフォローアップをするとなると
「患者さんに迷惑がられる」
「電話をかけるタイミングが難しい」
「手間がかかる」
など、現場では様々な声が挙がってしまいます。
こうした状況を受けて、様々なメーカーから服用期間中のフォローアップをサポートするツールや機能が、次々に登場しています。
メーカーの中にも、電子薬歴のメーカーが作っているものと、その他メーカーが作っているものがありますので、今回はその中から、厳選した7つのツールを紹介します。
電子薬歴メーカー
電子薬歴メーカーが出しているものは、基本的にそのメーカーの薬歴と連携している為、薬歴とのスムーズな情報共有が可能です。
薬歴の画面から直接操作できるので、ツールを切り替える手間や、抵抗感が少なくて済みますね。
電子薬歴も同時に検討中なら、フォロー機能がある薬歴を選ぶのも一つの手です。
Medixs投薬後フォロー(クラウド型電子薬歴「MEDIXS」)
クラウド型電子薬歴「MEDIXS」の新機能です。メールやSMSでフォロー機能が使えるので、いわゆる「ガラケー」の患者さんでも使えるのがいいですね。
また薬歴に患者さんの回答内容を自動転記できる点が便利です。
https://mediaxis.jp/2020/08/1305/
Follow Care(スマート薬歴「GooCo」)
「Follow Care」は、薬歴からLINEに直接メッセージが送れます。
同メーカーの薬歴「GooCo」を導入していない店舗でも使えるので検討の際は、候補の一つにしたいところです。
https://goodcycle.net/service-list/followcare/
Pocket Musubi(薬局体験アシスタント「Musubi」)
「Pocket Musubi」は、自動で週に1回、LINEでメッセージが送れます。また服用薬から自動で対象患者をピックアップしてくれます。
今後、薬歴への自動転記の機能がつけば更に充実したシステムになると期待されます。
https://musubi.kakehashi.life/blog/201026-pocketmusubi/
その他メーカー
電子薬歴メーカーとは違い、薬歴から直接操作が出来たり、自動転記等はないものの、オンライン服薬指導の機能もあったり、処方箋の送信、チャットなど様々な機能で、薬局と患者さんのコミュニケ―ションを円滑にする機能が豊富です。
「kakari」(メドピア株式会社)
専門アプリでフォロー機能に加えて、オンライン服薬指導や、処方箋の送信、チャットでの相談等が出来ます。
見やすくシンプルな設計で、使う人を選ばないシステムです。
https://kakari.medpeer.jp/features.html
「あなたの健康薬局」(健康サロン株式会社)
LINEを使って、フォロー機能やチャットが使えます。
『あなたの調剤薬局』サイト内に、薬局ホームページが作られ、自由に編集できるので、フォロー機能もホームページも持てて、一石二鳥ですね。
https://lp.yppp.jp/
「薬局パレット」(株式会社メディエイド)
専用アプリで、フォロー機能やビデオチャットでオンライン服薬指導等が行えます。
メディエイドからリリースされている健康管理の為の「からだパレット」や「食事パレット」との連携も可能です。
https://services.mediaid.co.jp/original-service/palette-app/pharmacy
「おくすりセントリー」(株式会社Pharmarket)
レセコンと連携して対象患者さんを自動で識別してくれます。
チャット機能では、簡単な質問には添付文書、くすりのしおり等をもとに自動回答してくたり、自動で追加質問をしたりと、薬剤師さんの負担が増えない工夫が凝らされています。
https://pharmacy.okusurisentry.jp/
多くのメーカーから出ている服用期間中のフォローアップツール
このように、多くのメーカーから服用期間中のフォローアップのためのツールがリリースされています。
今後、現場の声や実態に合わせて、充実した機能やシステムがどんどん出てくると思いますので、今後が楽しみですね。
今回の薬機法改正で、服用期間中のフォローの対応に困っている薬局さんは、こうしたツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか?