クラウド型の電子薬歴って?

近年、在宅医療や24時間対応、オンライン服薬指導、DX化の促進など、医療業界もいつでもどこでも使えるクラウドサービスの需要が増えてきました。
薬局業務に欠かせない電子薬歴もいわゆる「クラウド型」と呼ばれるものが多数出てきています。

しかし実際に「クラウド型」と言われても

「インターネットはセキュリティが不安、、、」
「急な不具合で動かなくなったりしないかな、、」
「ネット環境によって操作スピードが不安定になるのでは、、」

といった不安が大きいかと思います。
当記事では、「クラウド型電子薬歴」について考えていこうと思います。

そもそも「クラウド」って?

一言でいうと、「ユーザーがサーバーやソフトウェアなど無しに、サービスを利用できる」仕組みです。
今まで目の前のパソコンの中にしかなかったデータが、インターネット上にあっていつでも自由に見られるイメージですね。
身近の例としては「Gmail」や「Yahoo!メール」などが挙げられます。

クラウド型のメリット・デメリット

メリット

データが外部にあるので、災害が起こった際もバックアップがあるので安心です。実際に水害や雷の影響で、薬歴データがすべてダメになってしまった薬局もあるようです。
またデータが外にあるので、容量がいっぱいになって動作が遅くなる心配もありません。
ネットが使えればいつでもどこでも使えるモバイル性も魅力の一つです。

デメリット

ネット環境がなければ使うことができません。
またシステムやデータセンターの不具合で一定時間、動かなくなる可能性も0ではありません。

豊富な機能をもつクラウド型電子薬歴

では、「クラウド型電子薬歴」の良さはどういったところでしょうか。

1.薬局の外で薬歴記入!

コロナの影響で更に需要が増している在宅医療。訪問や施設の際に、端末やUSBに患者さんの情報を落としたり、メモを取って薬局に帰ってきてから薬歴を記入しているという人も多いかと思います。
クラウド型の電子薬歴なら、タブレット端末から薬歴を記入することができます。タップで入力できるものも多いので、患者さんに説明しながら操作することも可能ですね。

2.他店舗と情報共有!

グループ内の他店舗の薬歴を見たり書いたりすることができます。
例えば応援した店舗の薬歴を他店舗から記入出来るので、店舗間で移動の多い薬剤師は、薬歴業務に追われず、薬局業務に集中できます。
また他店舗を受診している患者情報がすぐにわかるので、患者さんが他店舗を受診していても、一からお話を聞いたりする必要がなくなりますね。
また患者さんも「何度も同じことを聞かれる」というわずらわしさもなくなります。

3.店舗状況の見える化!

グループ店舗の薬歴記載情報や、店舗状況を一元管理することが可能です。
いままで印刷したり、電話やデータのやり取りが生じていた店舗状況の集計も簡単!薬局経営をするうえで、欲しい機能の一つですね。

クラウド型の電子薬歴を選ぶなら……

クラウド型電子薬歴の多くが、レセコンは作らず、薬歴のみを扱っています。その分、薬歴の機能や使いやすさは、文句なしに充実しているといえるでしょう。
一方でクラウド型の電子薬歴は、まだ発売されて間もないサービス。
検討の際には、メリット・デメリットはもちろん、実績や継続率なども含めて決めていきたいところです。

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